PnP カード印刷 Tips
紙選び
表面処理
普通紙 (コピー用紙) < 上質紙 <<<<<<< コート紙 (マット or 光沢)
写真などに使う「マットコート」や「光沢」は完成度がダンチ
色や細かいテクスチャもよく出るし、表面が滑らかでボソボソしない
厚み
0.30mm あると結構しっかり、これより薄いカードゲームもあるかも
0.25mm 切ると比較対象がハガキとか名刺になってくるので、カードとして結構ギリだと思う、普通の紙に近い
試した紙
コピー用紙なので印刷の品質は悪いけど、安くてかなり厚い
普通のカードゲームより多分厚いくらいなので、安く丈夫なものを作りたければアリだと思う
今使ってるやつ、両面マットコートなので印刷の品質は良い
定価高いけど、店選べば結構安く買えるかも?
普通のカードゲームよりは結構薄い、同人ボドゲならギリ許されるか…?くらい
スリーブかければプレイに支障が出るほどではない
気になってる紙
入手性の良い両面マット紙のなかでワンツートップの厚さ
2番目 (0.27mm) でわりと十分な気はする
印刷
必ず適当な紙にモノクロ低画質でテスト印刷した方が良い、特に両面印刷を狙う場合はマスト
両面に印刷して、光に透かして表裏のトンボのズレとかも見ておく
片面づつ刷って張り合わせても良いけど、手動で紙ひっくり返して両面印刷しちゃうのが多分楽ちん
自動両面印刷はどうだろう … 試してないけど、厚手の紙だと紙詰まりとかしそうだし手動で十分に感じる
印刷サイズをちゃんと確認
デフォルトのまま「紙の大きさに合わせて拡大縮小」とかにチェックが入ってたりすると最悪
理論上は 100% 固定で良いはずだけど、なんかスリーブに入らなかったり怪しい時もあるのでテスト印刷必須
まる1mm小さいとスリーブ入れた時結構小さい印象になるので注意
「フチなし印刷」に注意
コンポーネントが A4 原稿の端まで敷き詰められている場合、「フチなし」にしないと欠ける
ただし「フチなし」をオンにすると…
寸法が変わる場合がある ... スリーブに入らなくなるケースもあるので、必ずテスト印刷して調整
手元の環境だと、通常 (98〜)99% でちょうどだったのが (96〜)97% でちょうどくらいになった
紙面の中央がズレる場合がある? ... 手動両面印刷が難しくなるので注意、やはりテスト印刷必須
画質どうする問題
自分は「写真」モードの「標準画質」で印刷してる
写真モードは多分マスト、「文書」モードとか「自動」モードと発色が全然違う
「最高画質」は確かに多少解像度上がってシャキッとする感あるけど、時間もインクもかかるのでコスパ微妙か
給紙方法の設定し忘れに注意
「手差しトレイ」に変えておかないとコピー用紙に無駄に高画質のカードが印刷されて悲しい感じになる
どうしても両面印刷が表/裏でズレる場合
プリンタ本体のキャリブレーションがズレてる可能性?
紙をピッタリ半分に折り畳んだ時に、折り目がちょうどトンボに重ならない場合はズレてる
多分印刷位置を微調整できる機能があるはず
少なくとも我が家のプリンタは (左右方向限定だけど) 0.1mm 単位で微調整できた
裏面がカードによって異なる場合は、ちゃんと1枚づつ印刷しよう
トレイからプリンタに紙が吸い込まれる順番が一定じゃない…?
よくわからないけど、とりあえずまとめてやったらダメなケースがあった
カードのサイズが謎の原稿
Mac の場合 ツール>インスペクタ で計測できる
あるいは LibreOffice Draw で開けばオブジェクトの座標調べられる場合もある
※ 原稿のデザイン (両面印刷対応 or not) をよく確認しよう
たとえば両面印刷想定になっていない原稿を両面印刷する場合、カード裏面は 180 度回して印刷しないとダメ
プリンタの設定でも回せるけど、 Mac の場合は「プレビュー」アプリでページごとに回せる
なんか勝手に保存されちゃうっぽいので、一応コピーしてから回した方が無難かも
プリンタの設定で回す時は、原稿の縦横を勝手に設定してくれる「自動回転」をオフにしてた方が良さそう
「自動回転」オンのまま「ページの方向を反転」してもなんか上手く回らなかった
とりあえず Mac なら「プレビュー」アプリで回した方が安定しそう
※「左右を反転」「上下を反転」すると絵柄自体が鏡文字になっちゃうので注意、「180 度回転」dayo!
片面印刷を折り畳んでカードにする (Gutter Fold Layout) 前提の原稿とかもある
※ どのアプリから印刷するかでも結果が変わるケースがあるので注意
Chrome の PDF ビュワーから印刷すると、紙面の左上に詰めて印刷されてしまうので、手動両面印刷が困難
Mac のプレビューから印刷すると、中央に印刷されるがなぜか 98〜99% くらいに縮小しないとサイズが合わない
※ 表をすべて印刷 → 裏をすべて印刷 は経験上失敗しやすい
ズレが出やすくなったり、裏面が入れ替わっちゃったり
面倒でも1枚づつ毎回丁寧にセットした方が結果安くて早い
加工
紙を切る時は、「裏面を上に向けて」切るのが良さそう
表裏で印刷位置に若干のずれがあった時に、表面がズレる方がマシなので (裏がズレるのはゲームに影響する)
ダイソーの裁断機だと 1mm くらいまでは一気にいける、ただししっかり力を入れて、できれば何回か引く
角丸パンチは、インクがしっかり乾いてから、薄い紙は複数重ねてやると安定するかも
複数重ねる ... 普通紙なら3〜4枚、厚手で2〜3枚、厚紙で1枚くらいが適正っぽい、合計 0.4~0.5mm 厚くらい
薄い紙1枚とかだと、刃と刃の間にニュルっと詰まって切れない、特にインクで湿っている場合
表からパンチした後、裏からもやると綺麗になるかも
一発目は色の薄い面(片面の場合は印刷していない面)を上にした方が安定するかも
しっかり下まで押し込んでから紙を抜かないと、バリみたいのが残って汚くなることがあるので注意
調子が悪い時は、パンチの中に切れ端とかカスが残ってるかも
ガチャガチャしたりシャカシャカしたりして吐かせると復活するかも
暫定手順
原稿の準備
原稿が両面印刷に対応してない感じだったら、適宜プレビューアプリでページを回転する
横方向で(短辺を掴んで、左右の長辺を入れ替える向きに)裏返すのが安定しそう
縦方向は印刷位置のキャリブレーションができないので
テスト印刷
適当な紙に1ページだけ、プレビューアプリからモノクロ印刷してみる
用紙:A4 縁なし
カラー:モノクロ
向き:(原稿に合わせて選択)
プレビュー
自動回転:オフ
サイズ調整:96% (原稿に合わせて調整)
既製品のカード(ポケカとか)と重ねて、ある程度同じ大きさで刷れていることを確認
サイズが微妙な場合は「サイズ調整」を変更して再度テスト印刷
「ポケカより大きくない範囲で一番大きい」が理想?
ポケカより大きくなるとインナースリーブに入らない
紙を長辺と平行に半分に折って、トンボが中央に来ていることを確認
合わない場合はプリンタのキャリブレーションを修正
良さそうなら紙を裏返して、裏面も印刷してみる
光にすかしてみて、表裏でトンボの位置が大きくずれていないことを確認
本番印刷
1枚づつやるのが無難、特に裏面(トレイの紙が常に正しい順に吸い込まれるとは限らないっぽい)
「ナカバヤシ かなり厚手の両面マット紙 0.23mm」をセット、まずは表面だけ印刷
用紙:A4 縁なし
カラー:カラー
向き:(原稿に合わせて選択)
プレビュー
自動回転:オフ
サイズ調整:96% (原稿に合わせて調整)
メディアと品質
給紙トレイ:後トレイ
メディアの種類:写真
品質:標準
手動で裏返して (短辺を返すか、長辺を返すかは原稿をよく確認)、裏面を印刷
裁断
準備
裁断の過程でトンボが消える場合があるので、鉛筆などであらかじめ印をつけておく
裁断機でカット
ダイソーの「600 円ペーパーカッター」の場合、ギリ4枚くらいまでなら重ねていけるっぽい
トンボの位置が合っていることは必ず確認
2枚くらいまでにしておいた方が綺麗に切れる感じはある
しっかり力を入れて、ズレないように注意しながら何度か引くのがコツっぽい
裏面を上に向けて切るのが良さそう
表裏でわずかにズレがあった場合に、裏がピッタリの方がゲームへの影響を抑えられる
角丸カッターで角を丸める
角が立ってる方が良さそうなもの(タイルとして使うカードなど)はスキップ
ダイソーの「コーナーパンチ」の場合、2枚重ねくらいがむしろやりやすいっぽい
印刷したばかりの湿っている紙だと安定しづらいので注意
表から一度パンチした後、裏からもう一度やるのが綺麗になりそう
しっかり下まで押し込んでから紙を抜く
うまくパンチできない場合は刃にゴミが詰まっていないか確認